キントキダイ 2025年1月9日 【キントキダイ(金時鯛)】ぱっと見、金目鯛のように見えますが、別種のキントキダイといいます。赤と同義の意味合いを持つ〝金時〟を名前に当てがわれてます。こちらは長崎県は壱岐のモノ。まとまった水揚げがないためか、あまり市場に並ぶことも少ない魚種にはなります。ただ、味は良いです。お刺身としてお出ししてますが、透き通った白身、あっさりとした上品な味わいに、程よい脂感と旨味。おすすめメニューにあがってたら、是非ご賞味ください。
寒鰆 2024年12月14日 【鰆(サワラ)】魚へんに春と書いて鰆。関西・瀬戸内では、春から初夏にかけて産卵のために瀬戸内海に入ってくる鰆が獲られていたために、その時期(春)が旬とされてます。昔は良く「サワラの相場は岡山で決まる」と云われたように、この瀬戸内の地域では良く獲れて、良く食べられてきたという背景があります。その他の地域ではやはり冬、産卵前の栄養を蓄えて脂がのり、更に寒さで身が締まってくる冬場の寒い時期の鰆が〝寒鰆〟といって喜ばれています。いわゆる出世魚と呼ばれるもので、この辺では1キロくらいまでのものは〝サゴシ〟、それ以上のものを〝サワラ〟と呼びます。其々、〝狭腰(サゴシ)〟〝狭腹(サハラ)〟などの当て字もあり、細長い平たい魚ということなんでしょう。この時期のサワラは、あっさりとしながらもほんのりと濃厚な旨味も感じられて非常に美味。更に、この魚はお刺身はもちろん、焼く・揚げる・煮る・蒸す・鍋などなど、調理法を選ばない汎用性のある、調理する者にとっては重宝する優れた食材でもあります。この時期の寒鰆、是非ご賞味ください。
桜海老 2024年12月10日 【桜海老(サクラエビ)】静岡由比が誇る、《駿河湾の至宝》とも呼ばれる桜海老の入荷です。産卵期の夏場を避けて、3月末から5月末の春漁・10月末から12月末の秋漁と年2回の漁期があります。代表的な料理として、天ぷら(かき揚げ)があります。メニューにはしていませんが出来ますので、お申し付けください。ひなたで人気なのは〝桜海老のチヂミ〟です。サクッ、モチッとしたチヂミの生地の食感と、桜海老の香ばしい風味がやみつきになる一品です。
タラ白子 2024年11月22日 【タラ白子】その時々の入荷状況にもよりますが、タラの白子が始まってます。冬の旨いモノの筆頭にもあがるほどの人気のある食材です。いわゆる真鱈(タラ)のオスの精巣のことをいいます。三陸では、その外見から「キク」、北海道あたりでは「タチ」、京都では「雲子(くもこ)」などの言い方で昔から親しまれています。旬は寒鱈の季節、年明け1月から2月の中旬辺りが最も美味しい季節とはされてますが、11月の少し寒くなり始めたこの時期くらいから出荷されはじめています。ツルッとした舌触り、柔らかくクリーミーな食感、濃厚な旨味を持った味わい。これからの季節、熱燗片手にちびりちびりと楽しみたい逸品ですね。下処理して、タラの白子ポン酢・天ぷら・ホイル焼き(仕上げにバーナーで少し炙って香ばしさを足してます)・しゃぶしゃぶ鍋etcお好みの食べ方で、是非その美味しさを堪能してみてください!
浜名湖産牡蠣スタート 2024年11月19日 【浜名湖産の牡蠣】が始まりました!今年は(温暖化の影響もあってか、なかなか海水温が下がらず、牡蠣の生育が遅れ気味ということで)例年に比べると、業者さんの出荷が少し遅れていました。11月も下旬に差し掛かろうというこの時期にはなりましたが、いよいよスタートです。この時期なので、まだまだ大きさはこれからにはなりますが、粒感のしっかりしたものが入ってます。ミネラル分を多く含んだ濃厚な味わいと、プリプリっとした食感が持ち味の浜名湖産です。やはり皆さんのお好みは1番人気の《かきフライ》です。自家製のタルタルソースを添えております。高品質な浜名湖産の魅力を存分に味わえます。他にも、天ぷら・バターしょうゆ炒め・アヒージョなどなど、ご提供いたしております。3月いっぱいくらいまではやりますので、是非ご賞味ください。(入荷のない時もあるので、予めお問い合わせいただけると幸いです。)
沖鯵 2024年10月8日 【沖鯵(オキアジ)】本日、中央市場で仕入れたモノです。あまり見慣れない魚。ひなたでもたぶん初めて仕入れたかな?ってほど、稀にしか出てこないのではないかと思います。姿形は、上の画像のように、アジといっても真鯵のように細長くはなく、縞鯵やカイワリ(ヒラアジ)に近い形です。ちなみに浜松の市場では、「モクアジ」の呼び名で出てました。魚介類は地方地方によって様々な呼び名があります。他にも、メッキ、メッキン、モクサン、ドロアジ、バカ、ダイコク、ギンテツなどなど。一応、学名としては《オキアジ》だそうです。アジというだけあって、、、このように、しっかりとゼイゴもあります。青魚というよりかは、白身に近い身の質。血合いは少なく、ほんのりと脂感ありつつも、さっぱりと食べられます。 ご興味のある方、メニューに並んでたら、是非お試しくださいね。
アラ 2024年9月19日 【アラ】三河産のアラの入荷です。旬は秋から冬。これから入荷が増えてくるものと思われます。九州ではクエなど大型のハタ類の地方名を「アラ」というために、よく混同されがちではありますが、こちらの〝アラ〟はそこまで大型化はしません。今回、入荷したモノも体長で30センチほどです。ただなかなかの値がよく、高級魚の仲間ではあります。しかしこのアラ。非常に味の良い魚でして、刺身にすると、ほんのりとした脂もさることながら旨みからくる甘味が強く、食感も良くとても美味です。個人的には、白身の魚のなかでもかなり上位にくる美味しさを持ってると、自信を持ってオススメ出来ます。これからおすすめのメニューに並ぶ機会が増えてくるでしょう。是非ご賞味ください!
落花生 2024年9月12日 【生落花生】毎年、この九月の声を聞く頃に、採れ始めるのが、この生の落花生。今年は、八月の台風による大雨の被害も少なからずあったようで、直前になっての栽培と収穫に少なからず影響を及ぼした模様です。漁業も農業も天候の影響をモロに受ける業界のため、大変な仕事だとつくづく思います。ひなたでは、生の落下生はほぼほぼ《塩茹で落花生》にします。よく洗った殻付きのままの生落花生を、海水程度の塩分濃度のお水に浸し沸騰させます。上下入れ替えながら15分ほど茹でます。15分過ぎたあたりから、一つ二つ手に取りつつ固さを確認します。(個人的にあまり軟らかいのは好みでないため、やや硬めに仕上げてます。) 今後、お通しの中の一品として登場してきますので、楽しみにしていてください。
新イカ 2024年9月10日 【新イカ】入荷です。いわゆるコウイカの新子です。早ければ7月くらいから鹿児島辺りのものが出始めるのですが、旬は8月から9月。今年はほぼ見かけなかったのですが、今朝市場で見つけて入荷したという次第です。鮨屋さんなどでは、「秋の使者」ならぬ晩夏・初秋の時季のネタとして欠かせない食材です。握り拳のひとまわり小さいくらいの大きさです。子供の握り拳くらい。かわいいサイズです。丁寧に掃除して、表裏の薄皮も剥いで仕込んでおきます。瑞々しくフレッシュな甘みのある新イカ、是非ご賞味ください。