【鱧(ハモ)】
本日入荷、今シーズン初のお見えです。
少し暖かくなり始め、市場に並ぶようになってきました。

大きな口と鋭い歯の持ち主で、活きている場合は咬みついてくるので、取り扱いには注意が必要です。ハモという呼称も、良く咬みつくことから「喰む」(ハム)が変化したという説もあるようです。

これから8月9月くらいまでが旬とされてます。よく昔から「鱧は梅雨の水を飲んで旨くなる」と聞きます。
そんな梅雨明けの7月に行われる大阪天神祭や京都祇園祭には鱧料理は欠かせないモノとされてます。
いづれにしても産地も西日本が多く関西以西での馴染みの魚の一つとされてます。関西ではスーパーや魚屋さんでも一般に販売されてます。
以前20代の頃、関西に旅行した際、大阪の駅の串揚げの立ち飲み屋さんで普通に鱧がメニューに並んでいたのと、京都の魚屋さんでも普通にパック詰めされた鱧の蒲焼きが売られていて、「こっちでは一般的なんだなぁ」って思った記憶があります。


また、とても生命力が強い魚で、まだ交通網や移動手段が発達していなかった時代にも、明石や徳島などで獲れた鱧が、活かしのまま京都まで運ばれました。内陸で新鮮な魚の入荷に苦労した京都。貴重な活き魚とされてきた背景もあってか、鱧はこの時期の京料理には欠かせない食材として今も受け継がれています。

ただ、小骨が細かく入っているので、骨切りが必要ですので、少し仕込みに手間の掛かる魚ではあります。

ひなたでは、湯引き・天ぷら・フライなどでご提供してます。

ぜひご賞味ください。
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