2024年11月

ボラ子(カラスミ)の仕込み

今日の仕入れの際、市場の仲卸の担当の方から、「少し値が落ち着いて、ボラ子が入ったよ!」とのこと。

そうです、鯔(ボラ)の卵巣(子)、カラスミの原料となるボラ子です。

たぶんここ2年くらい、なかなか入荷が無く、あってもなかなかの高値で手が出なかったりしたのですが、今年は兵庫県産のなかなかの型のものを入荷する事が出来ました。

値が落ち着いたとはいえ、1㌔で10,000円はとうに超える代物。大変高価な食材です。

《血抜き作業》
早速、裏の太い血管と表面の細い血管を丁寧に針打ちしていき、

こうして、氷水を張った容器に漬け込み、何度か水を交換しながら1日、血抜きを行います。

《塩漬け作業》
雑味のある海塩を使い、たっぷりの塩で周りをコーティングするように漬け込みます。

浸透圧で塩が入り込み、かなりの水分が出るので、その都度捨てて更に塩を足していきます。1週間ほど漬け込みカチンコチンの固い状態にします。

先ずは、ここまで。
その後《塩抜き作業》《酒に漬ける作業》《干しの作業》へと移行して、約1カ月から1カ月半ほどかけて仕上げていきます。

こうして手塩にかけて完成するのが【唐墨(カラスミ)】となります。
とても、手間と時間が掛かりますが、出来上がった際の、あの濃縮された旨味は何物にも代え難い珍味へと昇華する為、自分自身楽しみでもあり、我が子を大切に育てるような感覚にも近いものがあります。
そしてコレを当てに呑むのが、居酒屋の醍醐味!

また随時、作業過程をUPしていきますのでお楽しみください。あと出来上がりも楽しみにお待ち下さい!

新調

ひなたも開店から17年目に突入しています。

10年を過ぎたあたりから、これまでも店内のあらゆるモノ(特に厨房設備、厨房機器中心に)が老朽化して寿命を迎え、取り替えてきました。

ドリンクを保管するショーケース2台。製氷機。コールドテーブル。四面の冷凍冷蔵庫。冷凍庫。ネタケースのモーター。焼き台のバーナー。食器洗浄機。炊飯器。ウォシュレット。入り口の扉などなど、、、
どれももう二代目三代目目が継いでおります。笑
その度に買い替えもしくは新たにリース契約を結び、出費が、、、。泣

そして今回は客席天井のエアコン。

先日の休店日に、いつもお世話になっている業者さんにお願いして、新たなモノに取り替えてもらいました。

やはり、新品は良いものですね。
これでまたしばらくは故障でヤキモキとする要らぬ心配は無くなりますが、お金の工面に、営業で頑張っていかなきゃ!です。

あ〜〜ぁっ、とため息の休日でした。
(-_-;)

タラ白子


【タラ白子】
その時々の入荷状況にもよりますが、タラの白子が始まってます。

冬の旨いモノの筆頭にもあがるほどの人気のある食材です。


いわゆる真鱈(タラ)のオスの精巣のことをいいます。

三陸では、その外見から「キク」、北海道あたりでは「タチ」、京都では「雲子(くもこ)」などの言い方で昔から親しまれています。

旬は寒鱈の季節、年明け1月から2月の中旬辺りが最も美味しい季節とはされてますが、11月の少し寒くなり始めたこの時期くらいから出荷されはじめています。

ツルッとした舌触り、柔らかくクリーミーな食感、濃厚な旨味を持った味わい。これからの季節、熱燗片手にちびりちびりと楽しみたい逸品ですね。

下処理して、タラの白子ポン酢・天ぷら・ホイル焼き(仕上げにバーナーで少し炙って香ばしさを足してます)・しゃぶしゃぶ鍋etc

お好みの食べ方で、是非その美味しさを堪能してみてください!

浜名湖産牡蠣スタート

【浜名湖産の牡蠣】が始まりました!

今年は(温暖化の影響もあってか、なかなか海水温が下がらず、牡蠣の生育が遅れ気味ということで)例年に比べると、業者さんの出荷が少し遅れていました。11月も下旬に差し掛かろうというこの時期にはなりましたが、いよいよスタートです。

この時期なので、まだまだ大きさはこれからにはなりますが、粒感のしっかりしたものが入ってます。ミネラル分を多く含んだ濃厚な味わいと、プリプリっとした食感が持ち味の浜名湖産です。



やはり皆さんのお好みは1番人気の《かきフライ》です。

自家製のタルタルソースを添えております。
高品質な浜名湖産の魅力を存分に味わえます。
他にも、天ぷら・バターしょうゆ炒め・アヒージョなどなど、ご提供いたしております。

3月いっぱいくらいまではやりますので、是非ご賞味ください。(入荷のない時もあるので、予めお問い合わせいただけると幸いです。)

1並び

先日のお休みの月曜日。

何気なしに携帯で時間を確認したら、、、
やたらと数字の1が並んでて、


思わずスクショしてみました。笑

特に意味はありませんし、根拠もないのですが、何だか縁起物を見たような感じ。笑笑

連休3日目

3日目の長崎の朝は、少し強めの雨風が吹きかげん。

それもそのはず、出発前の天気予報図がコチラ

台風21号の進路の行末を見守る毎日でした。「下手したら帰れないかも!?」なんていう心配もありましたし、午前中のニュースでは博多〜新大阪間の新幹線の運休の記事が発表されてました。
 
とはいえ、まずは試合会場まで、、、。
長崎は、風情のある路面電車が市街を張り巡らせ、市民や観光客の足として重大な役割を担ってます。
(しかも、何処まで行っても同一運賃でお財布に優しい!)

駅からホテル、ホテルから会場などなど移動は専ら、コレに頼りました。

この日の試合は午後からだったので、少しゆっくりめに試合会場に着くと、ちょうど男子ダブルスの決勝が行われてました。
随一の強豪校愛工大名電中VS全中団体の覇者木下アカデミーの星瑳中の選手たちの対戦。

この世代の日本のトップレベルの争いが目の前で繰り広げられていて、本人もかなりの刺激になったことと思います。

そしていよいよ2回戦。
相手は宮城県の予選1位で、日本代表の張本智和選手の父親が率いる張本仙台ジュニア所属の強豪です。(ちなみにこの選手とは、小5の時に、全国大会の団体戦でも対戦したことがありました。)

試合は序盤から、相手のスピード、コースの精度、緩急、試合運びの上手さなどが際立ち、立て続けにポイントを奪われ1セット目を落としました。2セット目は、少しずつ修正したもののネットインなどアンラッキーな側面もあり競り負け。
しかし3セット目は意地を見せて、序盤のリードを保ちつつ、決めるべきところを決めて、かつ相手のミスを誘い、終盤突き放して1セット取り返しました!
4セット目も、終盤まで縺れる展開でしたが最終的には落とし、1-3で敗退。

しかし、強豪相手に良く張り合えました。試合の中で、相手によって戦い方を修正出来るようになっていることと、自身のメンタルをうまくコントロール出来るようになっていることは、ここ1・2年で成長した証だと思います。
そして昨年の徳島にひき続き、2年連続でこの全国の大舞台に立つことが出来、かつ勝ち星を挙げる事ができたことは、本人の自信にもなり、かけがえの無い経験値を上げることとなったと思います。

試合が終わって、すぐさま会場を後に。
17時過ぎの新幹線に乗らなければいけないので長崎駅へ向かいました。

駅で、駅員さんに新幹線の状況を聞きましたが、とりあえず九州新幹線は予定通り開通しているのですが、山陽・東海道新幹線の状況までは分かりかねるそう、、。

とはいえ、とりあえず長崎から博多まで向かいました。

車窓から撮った長崎の街並みです。こうして見ても坂が多いのが窺い知ることができますね。

車内では、駅で購入した日本酒とお弁当で、、、笑


結局、博多に着くと遅延はしていたもののダイヤは復旧していて一安心。

途中、岡山辺りかな⁈ネットのニュースで確認すると、

台風から温帯低気圧に変わった暴風を、少し後ろから新幹線で追いかける形で帰ってきた感じです。
暴風の進路が数時間遅くなっていたら、博多駅あたりで足止めを喰らい、帰ってくるのも次の日の午前中になる可能性もあったと思うと、ラッキーだったなぁと思います。

そんなこんなで、ほとんど観光もせず、試合会場とホテル周辺、新幹線の移動という3日間の旅でした。
連休をいただきありがとうございました!

次は、何処(の大会)に連れて行ってもらえるのかなぁ!?

連休2日目

連休2日目。さあ、いよいよ試合の日を迎えました。
午前中にダブルス。
午後からシングルス。の其々1回戦が行われます。

先ずは、しっかりとホテルの朝食ビュッフェで腹ごしらえ。

品揃えも豊富で、美味しくいただきました。

朝食会場からの外の景色。

あいにくの雨模様です。

試合会場までは、宿泊ホテルから約40分弱。雨のなか移動は荷物も多く大変でしたが、程なく到着。


テレビで見る有名選手がそこらかしこに居たり、緊張感迸る会場の雰囲気に、こちらまでボルテージが上がってきます。

会場に来ると、普段は県の大会で戦っている他の中学のライバルたちの姿も。
小学生世代からあらゆる大会の県予選で凌ぎを削ってきていて、何度も顔を合わせているため、皆顔見知りで挨拶がてら談笑してます。
同じ静岡の同志としての仲間意識も高く、試合になると応援し合ってる姿が、微笑ましくもあり、逞しくも感じられました。



そんなこんなで午前中のダブルスの時間がやってきました。
相手は新潟の名門クラブの2人。ダブルスで新潟県の1位として出場権獲得し、今回もトーナメントの中シード。(ちなみに1人は今年の全中チャンピオンの弟。1人はU12の日本代表候補。という強者ダブルス)

2セット目にデュースに持ち込む接戦を演じたものの、結果は0-3のストレート負けでした。
残念ですが、やはり全国レベルのプレイで力のあるコンビでした。


気を取り直して、さぁシングルス1回戦。
相手は山口県の第3位が相手。山口県は野田学園という中高一貫の卓球名門校のある県です。その県で勝ち抜き代表を勝ち取ったから侮れません。

やはり1セット目から一進一退の攻防。後半まで縺れるものの、最後突き放して先取。
2セット目も、デュースまでいきましたが、うまく要所を凌ぎ、取りました。
3セット目は、2-0とリードの心の余裕からか、随所に良いプレイで危なげなくリードを広げたまま11-3。 
結局3-0とストレートで勝利。
昨年の徳島に引き続き今年も、全国で1勝を挙げることが出来ました。
本人も最低限の目標として掲げていただけに、緊張感からの解放と安堵感で表情が柔らかくなっていました。


試合会場を夕方に出て、ホテルにいったん戻り荷物を置き、向かった先は勉強がてら、居酒屋さん。(下調べをして予約を取っておいた所です。)

長崎では、8店舗ほど展開しているグループの一つです。

やはりここでも一杯目は、、、

 
頼んだおつまみは、
時計回りに、出島の長崎サラダ(皿うどん風の揚げ麺が下に隠れてます。)山芋とろろステーキお好み焼き風。クジラ3種(赤身・さえずり・ベーコン)


途中、長崎県の日本酒を3種類ほど(六十余州、杵の川、福鶴)絡め楽しみました。


こちらは左上から時計回りに、だし巻き玉子、ささみチーズ巻きフライ、カマンベールチーズのフラットベリーソース、そしてハトシ(海老のすり身を食パンで挟んで揚げたもの、コレがまた美味い!)

こちらも左回りに、おにぎりと味噌汁、雲仙ハムの串焼き、地魚の天ぷら盛り。

長崎のお酒、長崎の名物的なおつまみも楽しめて、かつリーズナブルな価格帯で雰囲気も良く、(長崎市内に8店舗有り、どこかしらで宿泊しても近場にありそう)オススメです。

この後はホテルに戻り、明日のシングルス2回戦に備え、今日の疲れをまたまたお風呂とサウナで癒し、就寝でした。

連休1日目

ブログ及びメルマガ、店内告知にてお伝えした通り、先週の10月31日(木)から11月2日(土)にかけて連休をいただきました。

週末にかけてのお休みであったため、多数のお客様からの御予約をお断りする事となり、改めてこの場を借りてお詫び申し上げます。

さて、今回は下の子(中2の長男)の卓球の全国大会出場の応援と観戦のため。
8月と9月に行われた全日本卓球選手権大会の静岡県予選と最終選考会を勝ち抜き、シングルスとダブルスの2種目の出場代表枠を獲得、全国大会に出場する運びとなりました。  

で、今年の開催地が長崎県。
ハウステンボス・平和公園・グラバー邸・大浦天主堂・眼鏡橋・軍艦島等々、名だたる観光名所がたくさんある観光都市ではありますが、観光してる時間は無さそうなタイムテーブルとなってます。( ; ; )

飛行機と新幹線で迷いましたが、のんびりとゆったりと長旅を満喫したいので、新幹線を選択しました。

我々のような商売ですと、なかなか長期の休暇を取ることもないために、遠出の旅行も今回のような半ば強引な形でしか行くことが出来ません。

せめて、こんな時くらいゆ〜っくりと、お酒でも呑みながら、長旅を楽しみたいと、、、(試合用の保冷バックにお酒を詰め込んで)笑


浜松を昼間の12:23に出発。
途中、名古屋、博多、武雄温泉と乗り換えて、最後長崎に18:21到着。という往きの行程。

約6時間。長いといえば長いですが、逆に言うと、浜松からだとたった6時間で日本の最西端近くまで行ってしまうんですね。





こちらは長崎駅を出てバスターミナル周辺の夜の景色です。結構賑やかで、かつ都会で少し驚きました。



その後、路面電車に乗って、宿泊先のホテルに向かいます。


そのホテル近くで、名物角煮まんのお店を発見。


さっそく長崎グルメを満喫。



で、やっとホテルに到着しました。


チェックインして、少しゆっくりした後、お目当ての夕食に出掛けます。


宿泊したホテルが、中華街にあるホテルなので、夕食の行き先もやはり、、、中華街。


ホテルから歩いて数分。
下調べしておいたお店に到着です。


有名店で、取材やロケも多いらしく、入り口の壁一面に芸能人や著名人のサインがところ狭しと飾られていました。



やはりココでも最初は、、、



コチラは頼んだ品々です。
左上から、時計回りに麻婆豆腐・空芯菜炒め・水餃子・海老マヨネーズ炒め。


途中、ハイボールを挟んで、、、笑


あとは、
同じく左上から時計回りに、長崎ちゃんぽん・ガツのキムチ和え・チャーハン・エビチリ炒め


たらふくいただいた後はホテルへ。長旅の汗と疲れを身体を癒すため、ホテルに付いているサウナ付き大浴場へと向かいました。サウナが付いているのも、このホテルを選択した理由の一つです。

さぁ、明日の試合へと備えて、早めに就寝。

初日はこんな感じで終了です。

パイオニア



【神亀】(埼玉、シンカメ、純米 ひやおろし)

埼玉県蓮田市、今や《全量純米蔵》という酒蔵は全国にかなり増えましたが、その純米蔵のパイオニアとも言われている、日本初の全量純米蔵にしたとされているのがこの〝神亀酒造〟さんです。

熟成から得られる米の旨み・コクにスポットを当てた酒質で、コアなファンが多い銘柄です。

こちらは〝阿波山田錦〟を55%精米。
含み心地良い深い香り、シャープで落ち着きのある味わい。ひやおろしということで、通常の定番純米に比べて熟成短めなので、フレッシュさ感じられ比較的飲みやすいタイプです。

冷酒でご用意しておりますが、常温から燗をつけても美味しいです。
どちらかというと神亀さんのお酒は燗にして映えるともいわれてます。

余談ですが、自分が20代の頃、仕事で関東地方を転々としてました。その頃の東京・埼玉界隈のちょっとした呑み屋さんだと、結構な割合でこの神亀というお酒が置かれていました。それくらい関東では馴染みの深い銘柄です。今回懐かしさを感じつつ入荷してみました。

11月



11月に入りました。
今年もあと2ヶ月となりました。早いものです。

先月末には衆院解散総選挙が慌ただしく行われ、自公の与党が過半数割れしました。
不安定な政局が続くことになりますが、我々国民の為に少しでも豊かな生活を享受してもらえるよう、議員の方々には頑張っていただきたいと思います。

今月上旬にはアメリカ大統領選も行われます。外交、中東・ウクライナとロシアの問題。それに伴うNATOとアメリカとの絡み。極東における中国・北朝鮮との関係。経済政策による為替と株価の行方。移民問題への取り組み。等々、、。

どちらになるにしてもアメリカの出方次第では、日本の政治・経済にとって深く影響が出てくることと思われます。行末を注視していきたいですね。


さぁ11月。朝晩はだいぶ気温が落ち着きを見せ、秋らしくなってきました。
とはいえ天気予報では日中は夏日(25度)近い最高気温もまだまだ記録するようで、11月だというのに昼間は半袖でも過ごせる日が上旬は続く模様です。温暖化の影響でほんとうに秋が短くなってるように感じます。

食材もその影響を受けて、今年も秋刀魚は大ぶりのものは出てこずじまい。スルメイカなんかもう相変わらずの高値。イクラなんかも高値で取引される模様です。鰤も数年前から北へ移り、北海道産のものが市場で出回っています。

それでも、秋冬の味覚は少しづつ出てきそうです。タラの白子もそろそろ出回ってきます。牡蠣も浜名湖産は、少し遅れ気味なのは聞いてますが、広島や岩手のものは市場でも出始めてます。また入荷した際には、こちらにてお知らせいたします。

日本酒はひやおろしと秋あがりが真っ盛りです。ひと夏越して熟成された豊潤な味わいをお楽しみください。少し肌寒い夜には燗酒もオススメです。これから燗栄えするお酒も仕入れて紹介させてもらいます。

これから忘年会シーズンに入っていきますね。コロナ前に比べるとご予約の入りが悪く遅いので、まだまだ空きはございますが、少しづつではありますがご予約いただいてる日もあります。といった状況です。

それでは、今月もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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浜松市西区雄踏一丁目12-21 1-B
電話番号 053-592-0400
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火~土 17:00~24:00 
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定休日 月曜日
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