ひなたでは、開店時からお刺身のネタによって、3種類の醤油を使ってます。
『甘露醤油』(静岡,掛川)・・・主に赤身の魚、この辺りで獲れる青魚などに。
『本むらさき』(広島、呉)・・・主に白身のお魚、盛合せなどに。
『中六』(富山、射水)・・・日本海や西日本で獲れる魚や脂の乗ったお魚に。
主にこういった分類で、ご提供しております。
その中のひとつ『甘露醤油』がこちらです。
二度仕込み、いわゆる再仕込み醤油というものです。いったん出来た醤油にもう一度麹を加えて再度発酵熟成させたものです。
味の強い赤身の魚や旨味の強い青魚とのバランスがとても良いのです。かといって、しょっぱくも無く円やか、コクのある味わいが素材を上手く包み込みます。ほかに、煮付けなどにも使用してます。
この醤油の製造元が掛川市横須賀にある《栄醤油》さんです。
今回,こちらの蔵見学にお邪魔させてもらいました。
午前中の1時間半の蔵見学、前半は醤油の種類や出来上がるまでの工程の説明を丁寧にしてもらいました。
その後は、工場内の見学です。
大豆を蒸す機械、小麦を炒る機械、
そして温度調整を施した寝かせるための室。
そして昔ながらの木桶造りの木桶。
現在は、温度調整機能がついたサマールタンクなどを使う蔵が多いそうですが、こちらは昔ながらの木桶を使ってます。その中にもろみが蔵付きの菌と共にゆっくりと時間をかけて発酵熟成しています。
そして圧搾して絞られ、醤油粕と醤油に分けられ、瓶詰めの工程に移り、ラベルが貼られて出荷となります。
こちらは、工場内の見学をしている間に、簡易的にコーヒーのペーパードリップで、もろみを濾過したものです。お土産に頂きました。
自分のお店に使わせてもらっている商品の製造元に行く機会なんてそんなに多くは無いですし、発酵食品の奥深さに少し触れる事が出来,良い体験となりました。
また機会があれば、こういった素材や食材、お酒などの製造過程を見学して知識を深めていきたいと思います。
ちなみに、売店も併設されていて
栄醤油さんで造られている醤油は一通りのこちらで購入も出来ます。
ご興味のある方は、ドライブがてら寄ってみてくださいね。
【栄醤油】
静岡県掛川市横須賀38
0537-48-2114