今回紹介するお酒は、大阪府は能勢町にある秋鹿酒造さんの2本です。
左から
【秋鹿】(あきしか、純米あらごし生酒)・・・粗い布で醪を濾した澱の入った秋鹿の冬期限定酒です。香り酵母菌のヨーグルト香。口当たりスムーシー。秋鹿らしい特有の酸味あり、キレ良い辛口タイプ。酵母の発酵進んでいるため少しシュワッとした活性にごりです。
続いて右が
【奥鹿】(おくしか、山廃純米無濾過生原酒)・・・8年熟成の熟成酒。(因みに秋鹿の3年以上熟成させたものを奥鹿と呼びます。)香りは少し木のニュアンスとカラメル香。含むと柔らかく円やかな甘味と旨味が感じられ、その後に山廃らしい酸味と複雑味がやってきてキレイな余韻と共にキレていく感じです。熱燗でまとまりのある旨味が広がります。
昨年11月に放送されたNHKの『鶴瓶に乾杯』にて、鶴瓶さんがゲストの三浦春馬くんと共に訪れた酒蔵が、こちらの秋鹿酒造さんです。
(この放送後は、秋鹿・奥鹿の問合せが引っ切り無しだった酒販店さんも、多かった模様です。)メディアの影響力はやはり凄いですね。
こちらの酒蔵、自営田による酒米(山田錦や雄町など)を栽培して育て、その酒米を使って醸造するという(ワインのブルゴーニュ地方でいう)ドメーヌの日本酒版を行なっている蔵なのです。
この秋鹿さんのお酒はこれまでも様々なスペックのものを入荷してきました。
特徴としては、濃醇で円やかな旨味とキレイな酸味、かつ軽やかなスムーシーさとキレも持ち合わせます。冷やから飛び切り燗まで温度帯も選ばず、つまりは酒質が崩れず対応します。個人的にも好みで”味”のある非常に美味いお酒が多いです。